省エネとデザイン2
工事の手間は、鍛冶屋さんが五人ほどで三日間ぐらい、内装と造りつけの家具やベッド 通販に要した材料と大工の手間に八〇万ほどかかったけれど、あとはそれほどかかっていない。
室内には扉はなく、シーツをカーテンがわりに使っている。
便所や風呂の排水管も隠すのではなく露出させてある。
「隠しておくと、水がこぼれていてそこが腐食したりしても知らないでいたりすることになります。
安全性からいきますと見えたほうが合理的」だからである。
このように、川合さんの方法は経済性、合理性を追求することに特徴があるが、面白いのは、その上に技術的あるいは科学的装置も周到に用意されていることである。
建築設備は当時の水準では最高級のものが使われている。
厚いキャンバス・シートを掛けてはあるが、トタン板の屋根は、夏の昼間は相当に熱せられる。