省エネとデザイン3
私が訪問したのは気温が二七度ぐらいの晴れた日だったが、一階はそれほどでなかったのに、二階にあがるとやはり相当な暑さをおぼえた。
しかし、真夏のうんと暑い日のためには、すばらしい散水装置がそなわっている。
屋根の頂上には消防ホースのようなものを這わせてあり、農業用水から引いた水をポンプで揚げて、ホースの両側の穴から散水するのである。
これでも我慢できなければ、冷房装置も完備してあるのでこれを動かせばいい。
そうすればソファー ベッドに座ったりしていても快適だ。
もっとも、鉄板は冷えるのも早いので、夕方六時ごろになると非常に涼しくなり、夜中は寒いぐらいになるので、真夏でも夜具を掛けなければ風邪を引くほどだという。
この一七年間に冷房を動かしたのは、「二年か三年目置きにわずか四時間ぐらいだった」そうである。
冬のためには暖房用のボイラーが設けてあり、床下に配管した温水管によって、家全体を暖房する。